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『プレイングマネージャー研修』

社員エンゲージメントのための、プレイングマネージャー向けスキル強化を目的とした研修が、2回に渡り行われました。本稿では第1回目の研修概要をお伝えします。(企画:人材開発委員会)

 

◇第1回 プレイングとマネジメントの両立・チーム成果創出◇

【日  時】2026年7月27日(月) 13:00~17:00

【内  容】プレイヤー業務とマネジメント業務を適切に整理し、優先順位設定や権限移譲、目標設定・進捗管理といったマネジメントの基本スキルを理解することで、チームとして成果を上げるためのマネジメント力の強化を図る。

 

■講 師 株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース 執行役員ディレクター山田博之氏

 

■参加者 11社28名が6チームに分かれて受講しました。

 

研修の概要

1. ガイダンス ~本研修の目的~ 
第1回目として、プレイヤー業務とマネジメント業務を適切に整理し、優先順位設定や権限移譲、
目標設定・進捗管理といったマネジメントの基本スキルを理解することで、チームで成果を上げるため
のマネジメント力の強化を図ることを目的とします。

 

2. アイスブレイク ~人に関わる時代の変遷~

「人的資源」の時代から「人的資本」の時代へ。
従来は設備や資金などのハードが競争力の源泉でしたが、現在は社員一人ひとりの知識・創造性・
主体性が企業価値を大きく左右します。AIの発展により、単純労働の価値は相対的に低下し、逆に
人のアイデアや判断が大きな付加価値を生むようになりました。このような環境下では、従業員の
「エンゲージメント(自発的な貢献意欲)」が企業の成長に直結します。
社員のエンゲージメントを高める要因として、以下の7つが紹介されました。

 

1. 明確なミッション・目標
2. 良質なリーダーシップ
3. 効果的なコミュニケーション
4. 成長と発展の機会の提供
5. 公正な評価と報酬
6. 仕事と生活のバランス・働きやすい環境
7. ポジティブな職場文化

 

これらの多くはマネージャーの影響範囲にあり、プレイングマネージャーの力量が組織の
エンゲージメント向上に大きく寄与することが説明されました。

 

3. プレイングマーネジャーの役割理解
まず、テーブルごとに「できるプレイングマネージャー」と「ダメなプレイングマネージャー」について意見を出し合い、整理しました

 

● できるプレイングマネージャーの特徴
・部下に仕事を任せ、任される関係を築ける
・成長機会を与え、育成に積極的
・視野が広く、チーム全体を俯瞰できる
・指示が明確で、コミュニケーションが適切
・自身の業務とマネジメントの両立ができる

 

● ダメなプレイングマネージャーの特徴
・仕事を抱え込み、部下に任せない
・ミスを部下の責任にする
・感情的で当たりが強い
・指示が曖昧で、説明不足
・視野が狭く、自分の仕事しか見ていない

 

● 差が生まれる原因
・部下への信頼不足
・「自分がやった方が早い」という思い込み
・教え方・任せ方の知識不足
・コミュニケーション不足
・マネジメント経験の不足

 

これらの整理を通じて、プレイングマネージャーに求められるのは、「自らも成果を上げながら、部下を動かし、チーム全体で継続的に成果を創出できるマネージャー」であることが明確になりました。

4. 優先順位を設定する方法

プレイングマネージャーが忙しくなる最大の原因は、「重要だが緊急でない仕事を後回しにする
こと」です。ここでのケースワークでは、緊急度と重要度のマトリクスを用いて業務を分類し、
限られた時間のなかで仕事の優先順位を決める、という課題取り組みました。

 

• 重 要 × 緊急 :最優先で対応
• 重 要 × 非緊急:計画的に進めるべき領域
• 非重要 × 緊急 :部下に任せるべき
• 非重要 × 非緊急:やらない選択も必要

 

多くのマネージャーが「非重要 × 緊急」に追われ、本来やるべき「重要 × 非緊急」を後回しにして
しまうため、慢性的な忙しさが生まれます。重要度が高い案件を時間的に余裕がある段階で
対応するようにしておくことが大切で、優先順位付けは、プレイングマネージャーが業務を整理
し、マネジメントに時間を割くための基盤となります。

 

5. 権限を委譲する方法
仕事を任せる際には、部下の成熟度に応じて任せる範囲を変える必要があります。仕事は「方針 →
目標 → 計画 → 実行」の階層で構成されており、部下の能力に応じて任せる階層を調整します。

 

• 自律型の部下:目標設定から任せられる
• 育成型の部下:方針・目標は上司が提示し、計画・実行を任せる
• 指示型の部下:実行のみ任せる

 

展示会への出展準備を想定したケースワークでは、経験豊富な部下には目標設定から任せ、経験の浅い
部下には方針を示した上で計画を考えさせるなど、適切な任せ方を検討しました。

 

6. 目標設定、進捗管理を効果的に行う方法
目標設定ではSMART(具体性・測定可能性・達成可能性・関連性・期限)の観点が重要です。部下が
立てた目標をそのまま承認するのではなく、上司がSMARTの観点でチェックし、必要に応じて
修正します。計画立案では、WBS(タスク分解)とガントチャート(時間軸への落とし込み)を用いて、目標を実行可能な形に落とし込みます。

進捗管理には以下の3種類があります。
1. 結果管理:過去「昨日は何をやったの?」(やった/やっていない)
2. 今日管理:現在「今日は何をやるの?」(今日何をするか)
3. 先行管理:未来「明日は何をやるの?」(来週・来月何をするか)
「手を放しで眼を離さず」、特に先行管理ができると、緊急の仕事を減らし、計画的に業務を進められるようになります。

 

7. まとめ

1. プレイングマネージャーは、日々の業務に追われる中でも、優先順位付け、権限移譲、目標設定、計画立案、進捗管理といった基本技法を実践し続けることが求められます。これらを継続することで、部下の成長を促し、組織全体のエンゲージメント向上につながると期待されす。

2. 今回のセミナーは、グループワーク中心で、最初は少しぎこちなさも見えましたが、時間の経過と共に活発な意見交換があったようです。山田先生が一つひとつの回答に拍手で共感を表し、そこから話を拡げていく手法が特に印象に残っています。

3.  研修の最後には、「第2回のセミナーまでに、必ず1つ行動を変えること」が宿題として提示されました。学びを行動に移すことで初めて変化が生まれます。次回セミナーまでに必ず実践することを参加者の皆さんが約束しセミナーは終了しました。

最後に

山田先生がおっしゃる通り、学びを実践することが大切で、参加されたプレイングマネージャーの
皆さんにとっては、日々の仕事を振り返る良い機会になったのではないでしょうか。
山田先生、最後になりましたが楽しく学びの多いセミナーありがとうございました。

広報デジタル委員会 佐々木秀明 / ジーク(株)

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